RMP FEATURE

RMP FEATURE総研

ビジネスパーソン×生活者視点で自治体連携を進める。巻き込まれながら、軸を磨けるやり方がある。

婚姻届を出すことは、カップルにとって、夫婦としての最初のイベント。ふたりの絆とご当地の絆をつなげて地域活性を仕掛ける。その第一歩が、自治体×ゼクシィのオリジナル婚姻届『まちキュン・ご当地婚姻届』。記念日をより特別にする企画を今も生み出し続ける、浅古が描く自治体と共に取り組む価値共創とは?

2016-02-03

婚姻届を出す日、それはカップルにとって特別な記念日

「婚姻届ってあの茶色の枠の味気ない紙だよね?」「届け出は、地元の役所の窓口しか受けてくれないんだよね?」そんな常識を覆したのが、まちキュン・ご当地婚姻届。その地域のオリジナルデザインの婚姻届をサイトでダウンロードし、カップルはプロポーズの思い出の地や出身地など、ゆかりのある場所で提出できる仕組みで、自治体の窓口ではご当地独自の祝福サービスもある。浅古の実体験から着想して、企画し実現へと導いたサービスだ。

婚姻届を出す、ということはカップルにとって大切なセレモニー。浅古自身、当時住んでいた神戸から、思い出の地である横浜市へ出向いて提出したという経験があった。

育休復帰後、自治体と連携して「少子化」「地域振興」といった社会課題を解決していくと部署に配属された。
「ワクワクしました。当時のミッションは、とにかく立ち上がりだったので、自治体と同じ視点に立ち、RMPのアセットを活かしてできることを考える企画業務。成果を早く出すことも求められました」

その時、思いついたのが、ゼクシィが付録にして絶大な人気を醸した「ピンクの婚姻届」だった。

「ピンクの枠線の婚姻届がこんなにヒットしている。そして、届け出を出すのは自治体の窓口…であれば、その地域とゼクシィでコラボした婚姻届を作ったら面白いのではないか、と思いました。自治体とRMPがカップルのライフイベントのスタートを一緒に応援し地域活性にもつなげる。自分の実体験も手伝い、いける!と」

リリースまで2ヶ月、だがゼロからのスタート

この企画が持ち上がってから、リリースまでのリミットはなんと2ヵ月。
「たった2ヵ月…。その準備期間の短さに最初は驚きましたが、とにかくやってみることが大切でした」

リクルートの強みはカスタマーニーズを掴んでいること。その強みを婚姻届に込めるとこんなに素敵に変わると実証して自治体に示すことが重要だった。婚姻届を提出する日を記念日にというアイデアは、自身の体験からもニーズがあると確信していた。立ち上げメンバーと共に、自分の経験値が本当に確かなのか、そういった予測を実証するカスタマーの声などを集め、企画としての体裁を整え、自治体のニーズも探った。

やること、全てが初めての仕事。以前は営業として活躍していた浅古は企画提案型の営業には自信があった。だがその道のりは順風満帆とは言えなかった。

「これまで営業としては面白い提案をし、クライアントと協働してきたという自負があったけれど、そんな自信は簡単に砕かれましたね(笑)。ゼロから何かを立ち上げるって本当に難しいのだと思い知りました」

残された時間はわずか。スキル、経験をじっくり身につけていく余裕はなかった。とにかく、良いものを世の中に出しカスタマーに届けたいと思う情熱を持って、周りに巻き込まれながら、揉まれながら、どんな些細な要望や疑問でも、一つずつ丁寧に消化して乗り越えた。

こうして迎えたリリース日、反響は予想以上だった。サイトを訪れたカスタマーからは「こんなのが欲しかった!」、「自分の出身地も欲しいので、全国のご当地婚姻届が欲しい」とコメントが入った。自治体からも多数問い合わせが舞い込んだ。カスタマー視点を大切にした仕掛けは、やはり間違いではなかったと確信を持った瞬間だった。

あえて巻き込まれることで得られる価値

「2ヵ月の準備期間を振り返ると、“巻き込まれ力”も大切だと思いました。巻き込み力が大事とはよく言われますが、その逆(笑)」

まちキュン・ご当地婚姻届プロジェクトが立ちあがった当初、目の前の仕事は未知数だった。巻き込まれながら、意味や価値、どうやったら出来るのか開拓して自分の型を作り、意志を持って巻き込まれる。そのスタンスが浅古の信条だ。

「目の前に来たモノ、コトに対して真剣に対峙し尽くして初めて手ごたえが得られると思います。片手間にやってしまっては、得られるものはすごく少ない」

浅古には子育てママとビジネスパーソンの2つの顔がある。つまりビジネスの論理と、生活者としての2つの視点を持っていることが自分の強みだと、そこに自分の軸に置いた。

「この軸だけはブレないように。自分の視点があるからこそ言える意見はどんなに些細な気づきであっても自信を持って貫こう。そう考えるようになりました」

悩んでも妥協はせず、素直に向き合うこと。周囲のプロフェッショナルから意見をもらい、その中から、アイデアが磨かれ、自分の考え方の間違いに気づく機会もたくさんあるという。

「復帰後、ママ、主婦という私の立場や視点を活かせるポジションに配属してもらえたことは、本当にありがたいと思っています」
スタッフのポテンシャルをしっかり引き出そうとするリクルートの気概がそこには見える。そして、その仕事の任せ方には愛があるとも語る。

「ご当地婚姻届を出すというアクションを、文化として定着させていくのが目標です。そして『結婚』という人生のタイミングをもっと意義深くしていくことができればいいなと考えています」

自治体とのコラボレーションで始まったご当地婚姻届は、全国に広がり、今はご当地出生届というサービスも生まれている。リクルートにとっては当たり前でも、自治体にとっては当たり前ではないことを結び付けていけば、もっと自治体と協働していけるはずだと語る。今後、あらゆるプロジェクトやステップで、浅古は持ち前の視点と姿勢で力を発揮していく。

 

プロフィール画像

浅古尚子

2006年リクルートに中途入社。ゼクシィ営業担当を経て、産休・育休に入る。復帰後は自治体と共に連携し地域活性を図るミッションを持ったRMP総研グループへ。婚姻届のデザインや提出先をカップルが選択できるサービスを皮切りに、以降も様々な自治体とサービス連携を図っている。

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