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妄想用婚姻届で考える「ライフデザインセミナー」を岐阜県3大学で開催!

リクルートマーケティングパートナーズ(以下、RMP)は、ライフプランを考える啓発セミナーを開発し、岐阜県と協同して実施した。その名も、「~妄想用婚姻届で考える~ライフデザインセミナー」。社会課題である非婚化・晩婚化、少子化の対策として、ポジティブな結婚観・家族観の醸成を目指し、学生時代からライフデザインの機会と知識を得ることを重視したセミナーを開催。独自の「妄想用婚姻届」を用いて未来を自由に発想する中で、積極的選択と長期的視点の重要性に気づいてもらうというものだ。今回は岐阜県の事業としてタッグを組み、今後も多くの自治体との連携を予定している。講師として、学生と直接触れ合ったブライダル総研の落合歩にセミナーへの想いを聞いた。

2015-11-26

人生における“納得解”にたどり着くための下準備

「学生たちに一番感じ取ってもらいたいのは、人生における積極的な選択の重要性です。社会に出ると、何を仕事にするか、結婚するかしないか、結婚して働き続けるか否か、子供を産むかどうか・・・など次々と人生を左右するような選択の機会が訪れる。その時に、主体的に自分の意思で選択していくことが人生を豊かにすると思うんです。一人一人が自分にとっての“納得解”にたどり着くためには、いきなり考えるのでは難しい。だからこそ、早い段階で、自分なりの仕事観、結婚観、家族観などを育み、長期的な視点で捉えることが重要なんです」

一人ひとりが様々な生き方を選択できる時代。自分にとって相応しい生き方を自ら選んでいくことが人生を豊かにする鍵となる今、ワークキャリアだけではなくて、ライフキャリアを考えることが大切になる。

セミナー中、落合は、自身の結婚や、子育てや家事分担の仕方などを交えながら、学生たちにライフキャリアを描いていくことの重要性を説いていく。

「昨年子どもが生まれ、生活がガラリと変わったのはもちろん、視点も大きく変わった。つまり、それまでとは違った人生の色合いになった。もちろん、私自身はいま十分幸せですよ(笑)でも、こんなことは学生の時は想像もしていなかったし、知りもしなかった。逆に言うと、学生のうちから考えておけば、未来に向けてもっと人生の道筋を見つめることができるし、納得度もさらに上がると思うんです」

「妄想用婚姻届」への記入でどんな人と、どんな暮らしをするかを「妄想」

今回ライフデザインセミナーを行ったのは、岐阜経済大学・岐阜女子大学・岐阜大学の3校。全体で約500名の学生たちは、婚姻届を書くという初めての体験に戸惑いながらもそれぞれが自分なりの人生をイメージして未来を描いた。

この「妄想用婚姻届」は、元は『ゼクシィ』の付録だったものを本セミナーバージョンとして、学生が楽しく、ワクワクしながら取り組めるように工夫して作られた。

「単純に未来を考えましょうって言っても漠然としてしまうので、考えるきっかけとして妄想用婚姻届を使ってもらいます。一定のフレームを与えるわけですが、そこに何かしら興味を惹きつける要素をバランス良く盛り込んでいるので、普段考えにくいことについても考えられるようになっています。そもそも将来どれ位稼げるんだろうか?とか、何歳くらいで結婚したいんだろう?とか、結婚したら子供はほしいのだろうか?とか。学生は楽しそうに自由に妄想し始めます」

記入欄には、自分と相手の職業と年収/相手についての性格・外見・趣味/結婚式/家事や育児の分担/子供の予定などの具体的項目がある。学生たちは理想と現実の間で頭を働かせながら婚姻届を完成させ、周囲の仲間と自分のライフデザインをシェアする。

セミナーは「妄想」だけで終わるのではない。落合は、様々な切り口から学生たちが将来直面するであろう出来事についてデータを元に解説していく。

例えば、親世代と比べてお見合い結婚は減り、恋愛結婚が増えていること。これを見て、学生たちは結婚したいのであれば、自分で相手を見つけなければならない世の中になっていることを認識する。

また「イクメン」に対するデータ。妄想用婚姻届には夫婦の育児分担比率を記入する欄がある。現在どれだけの人が仕事を持ちながらも積極的に子育てに参加しているのかをデータで示し、学生一人ひとりの育児に対するイメージを一新していく。

「数字を羅列するのではなく、自分の実体験を敢えて盛り込む。すると、学生たちも“そうなんだ”と。学生たちは楽しみながら、でも真剣に取り組んでくれます」

結婚・恋愛にまつわる調査データに長年携わってきた経験に、夫・父親としての視点も加え、より説得力のあるセミナーへと昇華させていくのだ。

今よりもっと積極的な人生の選択をする人を増やすために。
今回のライフデザインセミナーは、RMPが地方自治体と共に学生向けに企画した初めての取り組みであったが、今後も全国各地を巡りながら、学生たちと触れ合いたいと考えている。

「今回、知識をインプットしながら長期的に考えることで、多くの学生は、『結婚』『出産』『家庭』などのライフイベントが具体的になり、グッと意識が高まるという結果が出ました。なかなか教わる機会の少ないことを、いかに早い段階から考えてもらうか。これが重要だなと。能動的な人生の選択の大切さに気づいてもらい、それぞれの“納得解”へ後押し出来たらうれしいですね」

今回のライフデザインセミナーの狙いについて(岐阜県 子育て支援課 少子化対策係長・堀場敦子氏)

岐阜県 子育て支援課 少子化対策係長 堀場敦子氏
「これまで高校生などにライフプランの冊子を配って啓発を行ってきたのですが、やはり就職を控えた大学生のほうが自分の人生についてしっかりと考えるのではないかという想いがあり、このセミナーを企画しました。行政の視点で話をするとどうしても固くなってしまったりわかりづらかったりするのですが、今回の妄想用婚姻届は、学生の立場からすると、講義をずっと聴いているより能動的に自分の人生をデザインできると思うので、これが将来に向けていいきっかけになってくれればと思っています」

 参加学生達の声

●就職活動も始めなきゃと思っていたところで、結婚や将来の家族のことを考える機会となったので、今やりたいことだけじゃなく、もう少し長いスパンでどんな仕事がいいかを考えてみようかなと思いました。(女子学生)

●普段考えることができないことを考え、結婚が身近に感じられるようになりました。また、結婚の意味について考えることができたと思いました。(男子学生)

●正直、一生独身が良いと考えていましたが、今回のセミナ-を受けて、共働きでの結婚や子育てならば良いかもしれないと思うようになりました。(女子学生)

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落合 歩

リクルートブライダル総研 研究員

化粧品メーカーの宣伝部を経て2007年(株)リクルートに入社。マーケティング局宣伝企画グループ、コーポレートコミュニケーション室を経て2011年より現職。主に「恋愛観調査」「結婚トレンド調査」「夫婦関係調査」など未婚者の動向から結婚・結婚式、夫婦関係に関する調査、研究、提言を行う。テレビ、新聞、雑誌などメディア取材、寄稿多数。

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