RMP FEATURE

RMP FEATUREカンパニー

学校教育から塩尻の地域課題を解決せよ!
大学生が現場密着のインターンシップで本気の授業提案!

2016年8月31日〜9月5日、リクルートマーケティングパートナーズ(以下、RMP)は長野県塩尻市と共同でインターンシップを開催した。「学生のチカラで地域社会の課題解決を目指すプロジェクト」と題し、インターンシップ生は合宿を通じて地域課題に現場密着し、地域創生を目指す大学・高校・中学が実際に行う来年度カリキュラムを提案するという内容だ。最終日の提案発表には市長や市教育長、各学校校長などが出席し、実際に地域課題を解決するか、教育として成果が見込めるかなどを厳しく審査した。果たして起案は採択されるのか...。

2016-11-24

教育から地域は変えられるのか
難題に挑む18名のインターン生たち

今年のRMP夏季インターンシップのテーマは「学生のチカラで地域社会の課題解決を目指すプロジェクト」。長野県塩尻市の全面協力のもと、インターンシッププログラムを通じて、大学・高校・中学の各学校が来年度実施する授業をインターン生が提案し、採用案は実際に来年度のカリキュラムに編成されるという、他のプログラムとは一線を画したダイナミックな取り組みだ。なぜ、RMPはここまでインターンシップにこだわるのか? 今回のインターンシップを企画した中村美喜はこう語る。
「世の中にはインターンシップと呼ばれるものが多くありますが、会社のことを知ったつもり、仕事を触ったつもり、というものが多いように感じています。」

「インターンシップは学生が“成長”していく場となること、学生の成長を創るためには“本気”を引き出すことが必要だと思っています。だからこそ、リアルな課題や危機感を感じること、本気の大人に触れること、一人じゃなくてチームで成し遂げていく難しさと面白さを感じる場を創ることがRMPの考えるインターンシップであると考えています。」

塩尻市は多くの地方都市と同じく、人口減少という大きな課題を抱えている。そんな中、地域で愛着をもって働く人を育てるため、中学校では起業家を育成するための総合学習を、高校では地元企業に密着したキャリア教育に力を入れている。そんな塩尻市の学校教育を通じた地域課題解決に着目したのが、RMPのまなび事業だ。オンライン学習サービス「スタディサプリ」などを運営するまなび事業では、現在「教育×地域」というテーマに注力しており、今回の共同インターンシップ開催が実現した。

プログラムは8/31~9/5の6日間で行われ、うち5日間は塩尻市に宿泊して徹底的に問題を洗い出し、最終日に市長や市教育長、各学校長などに直接プレゼンテーションを行う。机上の企画提案ではない、徹底した現場密着から実行プランを策定するというインターンシップに、約2200名の応募から選ばれたインターン生が挑んだ。

挑戦的なインターンシップに集まった18名のインターン生。その中の一人が宮本滉平さんだ。宮本さんは学業の傍ら、鹿児島県長島町で教育を通じた地域活性に取り組んでいる。「長島町には高校も大学もなく、進学を身近に感じることができない環境です。大学生が町を訪れて勉強を教えると、目を輝かせて学んでくれる。でも僕たちが帰れば、その環境はなくなってしまうんです。教育の地域格差を肌で感じたからこそ、スタディサプリで格差解消に挑んでいるRMPに興味がわきました。」

インターン生は3チームに別れ、それぞれ大学・高校・中学へと授業を提案する。宮本さんのチームに与えられたテーマは、塩尻市の課題である「空き家」を活用した中学生の総合学習カリキュラム企画だ。事前ミーティングでチームとしての方向性が固まり、自信と期待を胸に塩尻市に乗り込んだ。

外からではわからない、リアルな地域課題解決
多様なステークホルダーの理解を得る突破口とは

「空き家のオーナーは、別に空き家をぜひ貸したいと思っているわけじゃないんだよ!?」オリエンテーション後に行われたミーティングで、塩尻市職員としてシティプロモーションを進める山田崇さんの痛烈な一言に、インターン生は顔色を失った。

空き家は、放置された家が周辺に寂れたイメージを与え、不法侵入や不法滞在など防犯上の問題が起きる可能性がある。しかし空き家のオーナーは、かつて住んでいた思い出から賃貸や撤去を断る事も多く、塩尻市でも重要な課題となっている。

机上の空論を持ち込んだインターン生に、山田さんはこう言った。「教育から地域を活性化したいと本気で思うなら、教育と地域の両方にもっと生々しいアプローチを考えるべき。“授業として素晴らしい”だけでなく、地域のリアルにもっと寄り添わないと。」

「僕たちは頭だけで考えた、論理的に筋の通ったキレイな企画を作ってしまったんです。地域のリアルな実情をまったく考えていなかった。これが地域の課題なんだ、と強く感じました。」と宮本さんは話す。彼らは現地入り直後に「地域活性のゴールは何なのか?」という大きな壁に直面することになった。

そこで彼らはまず、授業を実際に行う中学校に足を運んだ。「中学生と深く話をしていく中で、彼らは塩尻という場所が大好きなこと、 “リハビリでお世話になったから理学療法士になりたい”などと、ほとんどの子が自分の将来の夢をはっきり持っていることが見えてきました。一方で、総合学習の授業への取り組み姿勢は二極化している。生半可なプランでは中学生はついてきてくれない、そう痛感しました。」宮本さんたちは、髙山雪校長先生や担当の先生にも授業の実状や問題点を聞いた。

翌日は地域のリアルにさらに踏み込むため、空き家を管理する不動産会社、空き家を管理している市の第3セクター、地域振興会の会長などにヒアリングを続ける。空き家には耐震補強の施されていない家が多いことや、ほとんどが郊外にあって授業での活用が難しいことなど、想定していなかった多くの課題や制約条件を持ち帰ることになった。

地域のリアルに触れれば触れるほど、彼らの乗り越える壁は大きくなっていった。「特定の誰かを幸せにするプランでは、本当の意味で地域課題を解決することにはならない。」行政、地域、学校の先生、中学生...。全ての人がメリットを享受できる起案をしなくてはならない。合宿は残り3日。市長や教育委員長にプレゼンテーションする日は目前に迫っていた。焦る気持ちを押さえながら、議論を続ける。どうやって教育から地域活性するのか?プランを考えては、ステークホルダーにぶつけて磨き込む。時間の許す限り、彼らの挑戦は続いた。

市長、教育長、校長、振興会長
塩尻市の有力者を迎えて、いよいよ最終提案へ

最終発表当日。会場には、小口利幸 塩尻市長、髙山雪 両小野中学校長をはじめとする高校や大学の先生、商工会議所や地域のステークホルダーがずらりと並んだ。

宮本さんたちのチームが提案したのは、中学生が空き家を利用して、DIYやカラオケ、インテリアを飾るなど、自分のやりたい事が思い切りできる空間を作る「私の空き家」プログラムだ。「中学生は地域の課題をあまり理解していないんです。その課題をきちんと認識して実際に体験し、改善までやりきることで主体性を育みたい。中学生に空き家を自由に使っていいというワクワク感を与えながら授業で使用することで、所有している物件を貸すことに対する空き家オーナーの心理的なハードルを下げる効果を見込んでいます。」宮本さんは真剣に語りかけた。

「私たちの塩尻市の中学生を応援したいという気持ちは本物です。皆さんが僕たちのことを求めてくださらなくても、僕たちは是非ここに戻ってきたいと思います。」緊張で声が震える。想いは、届くだろうか。

コメントを待つインターン生に、小口市長が語りかける。「実践教育として非常に完成度の高いプログラムですね。予算来年度の予算提案をしますので、ぜひ皆さんの力を貸してください。」承認と来年度の授業が決まった瞬間、宮本さんたちの表情が笑顔であふれた。

髙山校長も「限られた授業時間の中で、夢を持つ生徒が諦めずやり遂げられるプログラムを提案してくれました。インターン生は、地域の問題を第三者の視点で捉え、それを自分自身の問題として真剣に取り組んだ。だから市長や教育長、私たちも腹落ちして、具体的に一歩踏み出す事ができました。これから、早速インターン生と一緒に取り組みたいと思っています。」と、期待を込めて話した。

インターン初日、彼らに厳しい言葉をぶつけた山田さんはこう語った。「率直に言って、社会にまだ出ていない大学生から、実現可能な案が出てきたことに驚きました。現場に入り込み、本当に困っている人の声に耳を傾けて自分ごととして捉え直したことで、ここまで人の心に響く提案になったことを、本当に嬉しく感じています。」

こうしてインターンシッププログラムは幕を閉じた。現在、塩尻市と両小野中学を中心に、来年度に向けた話し合いが着々と進行している。宮本さんをはじめインターン生も参加する予定だ。「地域の方々へ、もっと丁寧に説明する場も必要だと感じています。今度僕たちも塩尻に行って、中学生と一緒に地域の方へ説明する機会をいただきました。地域に寄り添って一つずつ壁を越えていく、これが地域創生ということなんだなと感じるインターンシップでした。」宮本さんは、充実感あふれる表情で振り返った。

インターンシップを企画したRMPの中村は、成果をこう話す。「学生もRMP社員も塩尻市の方も、みんながチームとなって本気でぶつかり合い、地域を変えるために今自分に何ができるのかを最後まで考え抜きました。その経験を通してそれぞれが自分の強みや課題、もっとこうしたいという想いに気づくきっかけを得られたことと思います。」

「“自分が何をしたいのか分からない”“何が向いているのか迷う”と悩む学生も多いですが、目の前の人・コトに本気で向き合い、もがきながら逃げずにやりぬくという経験の中に、本気でやりたいこと・頑張れることを探すヒントが必ずあるのだ、と改めて感じています。これからも、学生はもちろん、関係者全員がそんな経験をできるような、人生のターニングポイントになるくらい本気になれるインターンシップを設計していきたいと思います。」

【参加者の声】

「他のインターンシップはほとんどがビジネスプランコンテスト形式に留まり、多くは案の実現まで関わることできないと感じていました。でも、RMPのインターンは本気の、生の課題解決だと感じたからこそ、最後までやり抜く事ができた。やっぱり、現場に行かないと何もわからない。サービスを受け取る人たちの顔と、置かれてる立場を踏まえないと、求められるサービスなんて絶対作れないな、と思いました。」(宮本滉平さん)

「8〜9社のインターンシッププログラムに参加していますが、地域活性ってめちゃくちゃ深い問題なんだなって実感できたのが一番大きな学びでした。キャリア教育に関心があるので、教育を通じて地域課題を解決するというフローを実現レベルで描けることに価値を感じています。提案した案をきちんと具体的なプランに落として、いただいた予算をきちんと有効に使いたいと思っています。」(冨谷俊太さん)

「ステークホルダーが多かったので、誰のため・何のための授業なのか、意図は何かを整理する段階ですごく迷いました。でも色々な人にヒアリングして、教育や地域課題への本気の熱意を感じたからこそ、今回私たちが提案したプランも生まれたし、来年度実際に授業が始まることに繋がったんだと思います。チームワークもとてもよく、全員がアイデアを考えに考えて計画できた。とても恵まれていました。」(植野結衣さん)

【BEYOND ~イノベーションのジレンマを超えろ~
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一緒に、世の中を変える興奮を味わいましょう。
応募締切 2016年12月8日(木)
http://www.recruit-mp.co.jp/fresh/2018/winterinternship/

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