RMP FEATURE

RMP FEATUREカンパニー

6分間のプレゼンで挑戦者の未来が変わる―。
「新規事業を創るチャンスをつかむのは誰だ?」
NewRING byRMPピッチコンテスト2017 開催

『ゼクシィ』『カーセンサー』『スタディサプリ』『ゼクシィ縁結び』――今ではリクルートマーケティングパートナーズ(以下、RMP)の根幹を支える事業を生み出してきた新規事業提案制度・NewRING。 2017年度、NewRING byRMPには昨年を上回る237件の応募が寄せられた。8月21日の1次審査を勝ち抜いた10組のチームは、約3週間で事業プランをブラッシュアップ。9月22日、2次審査ピッチコンテストが開催された。 6分間のプレゼンテーション、審査員との質疑応答を経て、3組のチームが最終審査に駒を進める。

2017-10-19

RMPの既存事業の枠から飛び出したプランも。
"理論"と"想い"で審査員の心を動かせ

今年のピッチコンテストの外部審査員は、昨年に続き、実業家・著作家・投資家などの顔を持つ「ホリエモン」こと堀江貴文さん、幅広い分野で活動するロンドンブーツ1号2号・田村淳さん、多くの事業を育て上げてきたグロービス・キャピタル・パートナーズの今野穣さん。そして今年から、リクルートグループのR&D担当執行役員である岡本彰彦が加わった。RMPからは、『Quipper』創業者である渡辺雅之、代表取締役社長の山口文洋が審査員を務め、合計6名の審査員が多彩な視点で事業プランに斬り込んでいった。

会場には約100人のオーディエンスが詰めかけ、さらに中継を通じて全国のRMPメンバーが見守る中、ピッチコンテストが開幕。

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冒頭に挨拶した山口は「二次審査に進んだ10案件のうち、半分は既存事業の染み出しの延長線にある案件だが、半分は日々出会わないような『ぶっ飛んだ』案件を選んだ」と話す。 その言葉どおり、10案件の顔ぶれはバラエティに富む。『ゼクシィ』の延長線上にある夫婦向けのサービスやイベントを支援するサービス、『スタディサプリ』から派生させた受験生向けサービス、教師を支援するサービスなどは今のRMPをベースとしたもの。一方、「ヘルスケア」「コミュニケーション支援」をテーマとするもの、「フード業界」や「お寺」を支援するものなど、新たな領域に踏み込むアイデアも並んだ。

参加者に与えられたプレゼン時間は6分。時間が来ればブザーが鳴り、強制終了となる。限られた時間内でいかに自分の世界に引き込み、納得させ、審査員の心を動かせるかが勝負となる。 壇上に上がった各チームの冒頭の「つかみ」は多様だ。 あるチームは、全員が声を揃えてサービス名を叫び、ポーズを決めて勢いをつけ、会場の温度を上げた。 ある参加者は、自分自身のリアルな体験談を話し、オーディエンスの共感を呼ぶところからスタートした。

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プレゼンの展開にもそれぞれの個性が表れている。社会の「不」に向き合い、新たな価値を提供するという点では共通しているが、社会の動きを示すデータを駆使するチーム、サービス対象となる当事者の「生の声」を伝えるチーム、世界観をビジュアルで表現するチーム、サービス提供の仕組みを細かく組み立てたチームなど、各自の「得意」やこだわりが表れたプレゼンとなった。 また、中にはニューヨークから中継で参加したプレゼンターも。ビジュアルで訴えられない分、軽妙な語り口で会場に笑いを巻き起こした。

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「人材確保はできる?」「なぜその課金モデル?」「イギリスの市場では」 気付かなかった新たな視点が与えられる

6分間終了のブザーが鳴ると、すぐさま審査員から手が挙がり、質問や意見が浴びせられる。

数々のビジネスを立ち上げてきた堀江さんからは、自身の体験にもとづく意見が飛んだ。 「そういったツールは僕もいろいろ使ったが、ぶっちゃけ役に立たない」「その業界と提携する場合、認可に時間がかかる」「自分たちがそのビジネスを立ち上げたときは、すぐに模倣されて、同じ内容でより安いサービスが出てきた。これもすぐにマネされてしまうのでは?」「いいサービスだが、これを遂行できる人材確保は難しいはず」――想定外の指摘を受け、問題点に気付くプレゼンター。中には、すかさず「その問題はこれを使うことで解消できる」と切り返すプレゼンターもいた。

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田村さんは、ターゲットとなるユーザーにイメージを広げる。「データではそういう傾向が表れているのはわかった。でも、実際に当事者の気持ちはどうなのか?本当にそれを求めているのか?」「自分の娘のためにぜひ使いたいサービス。でも、不安は払しょくできない」。数字を根拠とするのではなく、また楽観視することなく、ユーザーの気持ちに寄り添うプランの作り込みを促した。

「稼ぎ方」に注目するのが今野さん。「100人から5万円もらうサービスなのか?100万人から500円もらうサービスなのか?」と、サービスの在り方や課題意識に切り込む。「toC(個人向け)を狙っているが、toB(法人向け)でもおもしろい」というアドバイスも寄せられた。

一方、岡本からは、ビジネス設計に関する細かなツッコミが入る。 「着眼点はいいが、月額課金にした理由は?」の問いに対し、思わず言葉が詰まる。 「......他社のサービスではそれが多かったから。正直、そこまで考えていませんでした」――審査員を納得させるためには、すべての設定に確かな根拠が必要だと気付かされる。 「今、ステップ2に置いているものをステップ1としたほうがスムーズではないか」と、手順の再構築を求める一幕もあった。

まだ日本にはないサービスのアイデアに対しては、イギリス在住の渡辺がイギリスの市場の例を挙げ、起こり得る事態を示して対策を促した。

審査員とプレゼンターが見解をぶつけ合う中、新たなアイデアが生まれてくるのも、ピッチコンテストの醍醐味の一つだ。 堀江さんからは、「ターゲットをその層ではなくこちらの層にして、こういうマッチングをしてはどうか」と、新たなサービスアイデアが飛び出した。 田村さんは、あるチームに対し、「自分もやってみたい企画」とし、「僕がTwitterで仕掛けるので、そのときお手伝いしてもらって、マーケティングに活かしては」と提案。堀江さんが「その企画に、僕のこの活動も乗っけていい?(笑)」と、思いがけぬコラボの案も生まれた。

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――こうして、時には緊張が走り、時には笑いに包まれたプレゼンテーションが終了。審査員は別室に移り、審議に入る。この間、会場では「オーディエンス投票」が行われた。 最終審査に進む3チームを、田村さんから発表。ビジネスアイデアはもちろんのこと、新事業に賭ける想いの強さが評価の分かれ目となった。 3チームは、事業プランにさらに磨きをかけ、最終審査に臨む。彼らのうちの誰かが、数年後、RMPの成長を支え、社会を変えているかもしれない。

【審査員からの言葉】

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社会の構造が変わる。そこに挑むアイデアに期待(堀江さん)

選ばれた3チームともまだまだブラッシュアップできる。さらに良くなるでしょう。さて、来年に向けては、僕から勝手な要望が1つあります。今のアイデアを見ていると、「ITを使って情報を提供して手数料を得る」というリクルートのビジネスモデルに縛られ過ぎている気がします。確かに、そのモデルはスマホ時代に適しているし活性化もしている。けれど、今、ネットで培われたオープンイノベーションの思想やメソッドがIOTなどによってリアルの世界にインストールされようとしています。社会構造が変わっていく中、リアルをどう変えていくかというビジネスアイデアも出てきていいのではないかと思います。

「プレゼン」のオリジナリティはやはり重要(田村さん)

非常に楽しいプレゼンを聴かせてもらい、僕も刺激になりました。今回改めて気付かされたのは「プレゼンってものすごく大事だな」ということ。どこを見てしゃべるか、どういうふうにしゃべるか、どのように話を持っていくか。それが上手い人が、今回選ばれていると思います。今日の皆さんのプレゼンは、去年よりうまくなっていますが、まだオリジナリティが弱いように感じましたね。せっかく生み出したアイデアも、プレゼン次第で世に出るか出ないかが決まる。それを頭のどこかに残していただき、プレゼンを磨いていただければ、また来年もドキドキできると期待しています。

テクノロジーを取り入れたサービスにも関心を向けよう(今野さん)

今回のように審査員1人が3票ずつ投票する決め方だと、やはり最大公約数的なサービスがクローズアップされます。けれど、実は選ばれていないところに大化けする可能性のあるテーマが眠っている。だから、今回選ばれなかった皆さんも続けてほしいと思います。1つ思うのは、テクノロジーをもっと取り入れたビジネスサービスに関心を向けたほうがいい。堀江さんもおっしゃる通り、テクノロジーが進化すればするほど逆にリアルの世界にどう向き合うかが変わるし、ビジネスを創るにあたっての軸足が変わってくる気がします。ぜひ注目してみてください。

イベント交流を機に、新たな仲間をチームに取り込め(岡本)

今野さんも指摘されたとおり、テクノロジーの変化が著しい今、その要素を取り入れることは大切です。今回落ちた人の中にもテクノロジーにとんがった人がいるはず。今回のようなイベントでは人と人の交流が生まれるので、自分にはない知見を持つ人をチームに取り込んでサービスの質を高めていく、ということにぜひ取り組んでいただきたいと思います。なお、うちのR&Dでは海外のテクノロジースタートアップに投資をしていて、プレスリリースを出さない案件も山口さんには共有しています。テクノロジーの最先端がどこにあるのか知りたい人は、ぜひその情報をあたってみてください。

リクルートの強みを再定義して活かす手もある(渡辺)

RMPの事業の延長戦上にある実現性が高いアイデアがたくさん出て来て、具体的に進みそうだと心強く感じました。しかしその反面、リクルートの強みを違う角度から再定義して、新しい市場、あるいは飛び石で存在しているような市場を発見・発掘するようなアイデアは見られなかったので、そういうものも聞いてみたかった気がします。例えば、営業ノウハウや人事制度、組織文化、そして人材の質の高さや採用力といったものも、活かせる余地は十分にあるのではないでしょうか。また、個人的には、ローテク・不人気な市場を大きく変えるようなアイデアにも期待しています。

RMPの更なる成長には、新しいビジネスモデルを生み出し、増やすことが必要(山口)

10チームの皆様、お疲れさまでした。1次審査からわずか3週間で、どのチームもかなりエビ反った整理がなされていたのに驚いています。10案件とも、リクルートでやるかどうかはともかく、しっかりとしたビジネスになるんじゃないかと感じました。 そして、審査員の方を外部からお迎えして良かったと思っています。普段RMP内の会議では出てこない切り口の示唆をたくさんいただくことができました。僕たちは、「マッチングメディアの広告課金」「コンテンツ課金」「リアルの相談カウンター」と、今手がけている3つのビジネスモデルに何かしら新しいテーマを当てはめて 考えがちです。けれど、それ以外のビジネスモデルやサービスを新たに創ってもいいし、そのモデルの数を増やさなければ未来のRMPはないな、と改めて思いました。来年に向けて、新たなテーマ設定、課題設定とともに、それを解決するビジネスモデルももっと多岐にわたってもいいのかなと感じています。そして、選ばれた3組の皆さん、おめでとうございます。最終審査もがんばってください。

【審査通過者の声】

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この度は最終ピッチのチャンスを頂き、ありがとうございます。私たちの日々の生活に極めて密接な領域で抱えている、大きな社会課題に対してビジネスを通じて解決したいという思いから起案に至りました。『社会の幸福を圧倒的に増やす』というコンセプトはもちろん、事業としても大きく成長できると感じています。1月の最終審査に向け、メンバー一同尽力してまいります。(落合彪)

今回の案件は、ある日突然ふたつの想いが頭の中でぶつかって生まれたアイデアです。馴染みのない業界に踏み込んで情報を集め、見えない筋を追うことは大変ではありますが、自分がやりたい仕事を自分で創り、それが誰かの「未来」につながるかもしれない、と思えることが本当に楽しいなあと思う毎日。最終ピッチまでもっともっとリアルを知り、事業化を検討いただけるように頑張ります。(金井良子)

苦節3年、どうしても諦めきれない思いを胸に臨んだピッチでした。確実に変わっていくであろう余暇の過ごし方を新たな切り口から、驚くほど簡単に、人生を変えるほど感動する体験を何度も何度も重ねていける、そんなサービスをRMPから生みだしたいと思っています。個性豊かなメンバー全員一丸となって頑張ります。(清水香)

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